昔から定番のお菓子として、
人気のある芋けんぴ。
昔は、おばあちゃんの手作りの
お菓子としても人気でした。
最近では、スーパーやコンビニでも
当たり前のように販売されており、
芋けんぴをついつい買ってしまう、
という方もいるのではないでしょうか。
芋けんぴは、
さつまいもを棒状に切って、
油で揚げた後、
砂糖を絡めて作るお菓子で、
甘くて、カリカリの食感が癖になり、
食べるのが止まらない美味しさで、
ついつい食べ過ぎてしまいます。
見た目は、高カロリーですが、
意外とダイエットにも
「芋けんぴが役立つ」などの情報もあり、
芋けんぴでダイエットが出来れば、
こんな良い事はないですよね。
そこでここでは、
そんな芋けんぴが、
太る食べ物なのか、太らない食べ物なのか、
ダイエットに相性の良い食べ物なのか、
芋けんぴについて詳しく見ていきます。
芋けんぴの糖質やカロリーはどのくらい?食べ過ぎ注意?
まず、芋けんぴが太りやすい食べ物なのか、
ダイエット時に食べてもいいのかどうか、
そういった事を判断するためには、
芋けんぴの事を知らなければいけませんよね。
そこで、芋けんぴの糖質やカロリーを
知る必要があります。
市販の芋けんぴは、
1袋当たり大体100g程度の商品が多かったですし、
キリの良い数字なので、
今回は、100gあたりで比べていきます。
芋けんぴの糖質について
●1日当たりの糖質の摂取目安量(成人男性):330g
●1日当たりの糖質の摂取目安量(成人女性):270g
●芋けんぴ100gで1日の糖質の摂取量の20~26%に相当
まずは、
芋けんぴの糖質についてです。
糖質量は、
「炭水化物-食物繊維」で算出されます。
芋けんぴ100g当たりで、
炭水化物71.3g、
食物繊維2.7g、
なので、糖質量は68.6gとなります。
ちなみに、さつまいもだけだと、
100gで30.3gとなっているので、
味付けの砂糖の効果は絶大です。
また、糖質量が68.6gというと、
ラーメン(生めん)120gで64.3g、
スパゲッティ80gで57g、
ご飯150gで55.2gとなっていますから、
かなり高い糖質と言えるでしょうね。
糖質の1日当たりの摂取量の目安は、
●成人の男性で330g
●成人女性では270g
と言われていますので、
芋けんぴ一袋(100g)食べたとすると、
1日の摂取量の20~26%を摂取する事になります。
この数値から考えて、
糖質の面では、芋けんぴは、
太りやすい食べ物で、
1日に1袋食べると、
明らかに食べ過ぎで、
糖質の摂り過ぎと言えるでしょう。
ですので、ダイエット中に、
芋けんぴを食べたいのであれば、
量を抑える必要があります。
この糖質が与える影響ですが、
糖質を摂りすぎて、
エネルギーとして
使用されなかった場合、
体内に脂肪として
蓄えられるようになり、
体重増加や生活習慣病の
原因となりますので、
ダイエットを考えている方は、
糖質の摂り過ぎには要注意です。
また、血液もドロドロになっていき、
動脈硬化や糖尿病の危険性も出てきます。
糖質の過剰摂取は、病気の原因にも、
繋がりやすい事を覚えておきましょう。
芋けんぴのカロリーについて
次に、芋けんぴのカロリーについてです。
レシピや製品などによっても
違ってきますが、
市販されている
芋けんぴであれば、
おおよそ、
1袋100gあたり500kcal
ぐらいになっています。
500kcalというと、
普通の食事の1食分ですね。
ラーメンやお好み焼き、
ハンバーガーなどが、
500kcalぐらいの食事です。
「芋けんぴ1袋≒普段の食事1食」
という事で、
芋けんぴを1袋食べたら、
カロリー計算上では、
1食分を低カロリーなものに置き換える、
昼食を抜く、などの対策が、
必要になってきますね。
これは、さつまいもだけでなく、
油や砂糖の影響が大きいですね。
という事で、カロリーの面で見ても、
芋けんぴは太りやすい食べ物で、
芋けんぴを1日に1袋食べるのは、
明らかに食べ過ぎと言えますね。
なので、カロリーの面でも、
ダイエット中に芋けんぴを食べたいなら、
少量で我慢しておく必要があります。
間違っても、ダイエット中に、
芋けんぴの袋を開けて食べ始めたら、
食べるのが止まらなくなって、
芋けんぴを一袋丸ごと食べてしまった、
などという事は無いようにしましょう。
芋けんぴはとてもおいしいですから、
食べ過ぎてしまう気持ちも、
よく分かるんですけどね。
自宅で芋けんぴを作るなら工夫次第で比較的低カロリーなものを作れる
市販の芋けんぴが高カロリーで、
太りやすいお菓子なのは、
どうしようもない事ですが、
自分で芋けんぴを作るのであれば、
作り方や原材料の工夫次第では、
比較的、低カロリーで太りにくい
芋けんぴを作る事もできます。
自作の芋けんぴで、
カロリーを抑えたいのであれば、
ノンオイル・ノンフライや、
砂糖をはちみつに変えるなど、
(はちみつは砂糖と比べて、
甘さの割に低カロリーです。)
カロリーを抑えた
レシピで作る方が良いでしょう。
芋けんぴがダイエットや美容に良いと言われる事がある?
カロリー的には、
ダイエットに不向きで、
太りやすいと考えられる
芋けんぴですが、
ダイエットや美容に良いと
言われる事もあります。
芋けんぴが、ダイエットや美容に良いと
される理由として挙げられるのが、
芋けんぴに使われるさつまいもの栄養素です。
ダイエットや美容に関連するさつまいもの栄養素
ダイエットや美容に関連する
さつまいもの栄養素としては、
以下のようなものが挙げられます。
●食物繊維・セラピン:便秘の改善やお腹の掃除をしてくれる2種類の食物繊維
●ヤラピン:腸のぜん動運動を促進する
●カリウム:塩分の排泄やむくみ改善する
●ビタミンB1:ブドウ糖の代謝・イライラを抑える
●レジスタントスターチ:インスリンの上昇を抑える
さつまいもには、こういった特徴がある為、
さつまいもは太りにくく、
ダイエットにも有効と言われています。
その他、この後に解説するように、
さつまいもが低GI食品である事も、
理由の一つとなっています。
芋けんぴは太るの?太らないの?ダイエット中にも食べていいの?
芋けんぴの話は、一旦置いておいて、
芋けんぴの材料である
さつまいもの話を続けます。
さつまいもは「GI値」が低い「低GI食品」
さつまいもがダイエットに良い食材、
太りにくい食材、
だと言われている理由として、
先ほど挙げたような
様々な栄養素が含まれている
という事もありますが、
さつまいもがGI値が低い低GI食品
である事も大きな要因です。
※GI値は調理法等によっても変化するため、
サツマイモが中GI食品に
分類される場合もあります。
GI値とは?低GI食品とは?
GI値とは、おおざっぱに言うと、
食品ごとの糖質の吸収スピードを
表した数値です。
そのため、GI値が高いほど、
血糖値が上がりやすい食品で、
GI値が低いほど、
血糖値が上がりにくい食品
という事になります。
そして、低GI食品とは、
血糖の上昇が緩やかな食品です。
血糖値の変化と太る・太らないの関係
実は、血糖値の変化が、
ダイエットの成功・失敗に、
大きく関わっています。
通常、食事を摂ると、
食べ物が消化・吸収され、
血液中のブドウ糖の量が増えて、
血糖値が上がります。
その後、インスリンが分泌されて、
肝臓や筋肉にブドウ糖が吸収されて、
食事の前の状態の血糖値に戻ります。
ところが、食べ過ぎや高カロリーな食事で、
血糖値が急激に上がり、
インスリンが過剰に分泌されると、
血糖値を早く下げるために、
肝臓や筋肉に糖分を吸収するだけでなく、
余分な糖分を脂肪に変えて溜めこみます。
また、血糖値が急激に低下すると、
強い空腹感を感じる事になります。
そのため、食べ過ぎて
急激に血糖値が上がると、
急激な血糖値の低下に繋がり、
すぐにお腹が空いてしまう事になります。
そうすると、
間食を我慢できなくなったり、
また食べ過ぎてしまったりと、
太りやすい悪循環に繋がります。
それに対して、
血糖値の上昇が緩やかだと、
血糖値の低下も緩やかになります。
血糖値の低下が緩やかだと、
空腹感も穏やかなものになり、
また、満腹感が持続して、
間食を我慢する事が苦にならなくなったり、
無理せず食事量を減らす事が出来たりして、
痩せやすい良い循環に繋がります。
そのため、
血糖値の上昇を緩やかにする事が、
太らない・痩せるための
重要なポイントになります。
低GI食品のメリットは?
低GI食品は、糖質の吸収が穏やかで、
血糖値が上昇が穏やかなのが特徴です。
そのため、糖が脂肪として
体に蓄積されにくくなるという事で、
注目されています。
これが、さつまいもがダイエットに
良い食材とされている理由です。
とはいえ、これはあくまで、
さつまいもの話で、
芋けんぴの話ではありません。
芋けんぴは糖質も多く高カロリーな食べ物でダイエットと相性が悪い
市販の芋けんぴは、糖質も多く、
高カロリーな食べ物であるため、
食べ過ぎには注意が必要です。
また、サツマイモ自体は低GIですが、
砂糖をたくさん使って味付けしているため、
当然、芋ケンピはGI値が高くなります。
そのため、芋けんぴは、
ダイエットとの相性は悪い、
太りやすい食べ物だと、
言わざるを得ないでしょう。
芋けんぴは食べ過ぎると太る可能性が高い食品
芋けんぴをおやつとして、
一度に1袋食べてしまうと、
明らかな食べ過ぎで、
カロリー的には、
昼食を摂ったこととほぼ同じであり、
そのまま普通に3食食べれば、
1日4食食べているぐらいの
カロリーを摂る事になります。
つまり、芋けんぴを食べ過ぎれば、
太る可能性は高いという事です。
芋けんぴは食べ過ぎに注意して、
食べる量をコントロールして、
1日に少しだけ食べるのであれば、
芋けんぴもダイエット中に
食べてもいいでしょう。
しかし、市販の芋けんぴは、
ダイエットと相性の悪い食べ物ですので、
やはり、量は少なめにしておくべきでしょう。
自宅でオリジナルのヘルシーな芋けんぴを作る?
芋けんぴの主な材料である、
さつまいも自体は、
ダイエットにも向いている食品です。
なので、自宅で作った芋けんぴであれば、
作り方や食べ方の工夫次第で、
太りにくい芋けんぴを作る事も可能で、
ダイエット中でも食べる事が出来ます。
市販の芋けんぴがダイエットに向かない理由
主な材料であるさつまいもは、
太りにくいと言われる食材なのに、
市販の芋けんぴが、
ダイエットに向かない、
太りやすい食べ物である主な理由は、
油で揚げてある事と、
味付けに砂糖をたくさん使ってある事です。
なので、先ほども言ったように、
油で揚げずにノンオイルにする、
砂糖をはちみつにする、
などの対策を取る事で、
芋けんぴのカロリーや糖質、脂質を
抑える事ができます。
実際に、ノンオイルやはちみつを使った
芋けんぴのレシピなど、
ネットにも上がっています。
お伝えしている通り、
さつまいも自体は、
ダイエット向きの食材なので、
ノンオイル・ノンフライにして、
砂糖の代わりに蜂蜜を使った芋けんぴは、
比較的ヘルシーで、
ダイエット中に食べる食べ物として、
相性が悪くない、太りにくいものが
作れるでしょう。
とはいえ、市販の芋けんぴと比べて、
低カロリーでヘルシーという事で、
それなりのカロリーはありますので、
食べすぎは禁物です。
自作のヘルシーな
オリジナル芋けんぴであっても、
食べ過ぎれば太る事には、
変わりないでしょう。
「芋けんぴは太る?太らない?ダイエット中に食べていい?カロリーは?」まとめ
今回は、芋けんぴの成分や、
芋けんぴは太るのか、太らないのか、
ダイエット中に食べてもいいのか。
などを中心にご紹介しました。
芋けんぴや塩けんぴは、
確かに美味しいお菓子であり、
ついつい食べ過ぎてしまいます。
しかし、市販の芋けんぴは、
高カロリー、高糖質な食べ物なので、
食べ過ぎれば、
太る可能性が高い食べ物です。
そのため、市販の芋けんぴは、
ダイエットとの相性が悪い、
太りやすい食べ物であると、
と言わざるを得ないでしょう。
ですが、自分で、
オリジナルの芋けんぴを作れば、
ヘルシーな芋けんぴも実現可能です。
工夫次第では、自作の芋けんぴは、
ダイエットと相性の良いもの、
太りにくい芋けんぴを
作る事は可能でしょう。
市販の芋けんぴの話に戻りますが、
芋けんぴを食べ過ぎたら、
普通にしていれば太るので、
他の食事の量で調節する事も大事です。
芋けんぴ1袋は、
1食分と覚えておくと良いでしょう。
ただ、芋けんぴを一度に一袋は、
明らかに食べ過ぎなので、
出来れば、少量で我慢するのが、
望ましいでしょう。
さすがに毎日は食べないと思いますが、
たまに食べる分には、
1食分のカロリーなど、
そこまで深刻に気にする量でも、
ありませんので、
安心して食べられます。
太るのが心配なら、
その後、運動するなどカロリーを
消費すると良いでしょう。
自宅でヘルシーな
芋けんぴを作れるという方は、
自作の芋けんぴを上手に活用して、
ダイエットしましょう。
自分で芋けんぴを作るのは
難しいという場合に、
どうしても、
芋けんぴを食べたいなら、
市販の芋けんぴを
食べるしかありませんが、
市販の芋けんぴは、
太りやすい食べ物で、
ダイエットには向いていません。
芋けんぴを食べ過ぎれば、
ダイエット中なのに、
逆に太るという事にもなりかねません。
ダイエット中に
芋けんぴを食べるのであれば、
くれぐれも食べ過ぎには注意して、
芋けんぴは少量で
我慢するようにしましょう。
あの食べ物は太る?太らない?シリーズ