バリ島に移住して体験した「ラマダン明けのレバラン休暇」について

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みなさん、こんにちは。

2020年のラマダンは、4月24日から5月24日まででした。

今回は、ラマダンに関する簡単な説明と、筆者が体験したおめでたい「ラマダン明け」のお話を紹介させていただきますね。

 

ラマダンとは?~気を付けるべきマナー~

ラマダンを簡単に説明すると、イスラム教徒が年に一度だけ、断食や禁煙をしながら生活する期間です。

 

私はバリに移住を決めるまでは、バリ島民の約90%はヒンズー教なので、ラマダンはあまり関係ないものだと思っていました。

しかし、島外から出張で来ている方もいたり、嫁いでいる方もいたりと、多くのイスラム教徒が住んでいるので十分関係あるという事を知りました。

 

イスラム教徒ではない方にとって、ラマダンは無関係の事と思われるかもしれません。

ですが、実は要注意で、ラマダンはイスラム教徒だけではなく、イスラム教徒以外でも気を付けておくべきマナーがあるのです。

 

ラマダン期間中にイスラム教徒以外でも気を付けるべきマナー

イスラム教徒以外であっても、ラマダン期間において、

  • 日中の飲食に気を遣う(公然と飲み食いしたり調理したりしない)
  • 日中の喫煙に気を遣う(公然とタバコを吸わない)
  • 期間中は騒がない(断食中は気が立っていることが多いから)
  • などのマナーに気をつけなければなりません。

     

    ただし、そこまで深刻に考える必要は無く、事前にラマダンのマナーを知っておいて、気遣って過ごせば、お互いが気分良く過ごせる、という感じです。

    今住んでいるコス(=アパート)の住人の9割ほどがイスラム教徒ですが、最小限の気遣いで全く問題なく過ごせました。

     

    もしも、ラマダン中にバリ島へ行く事があれば、上記のマナーを守ると、皆が幸せになりますよ。

     

    以前、お向かいさんからお弁当を頂いた事がありました。

    当時は理由もわからず、疑問に思っていました。

     

    つい最近も「子供の誕生日が明日なのでコレ食べて下さい」と、コスの住民がお祝いセットのようなものを持ってきてくれたのです!

    バリ島の住人にもらったものの写真

     

    イスラム教徒の習慣なのか、インドネシアの国民性なのかはわかりませんが、お祝い事を大事にして、幸せをお裾分けする文化があるということを知りました。

    出産祝いみたいな感じなのでしょうね。

    祝福の言葉を伝える時は「セラマット」(=おめでとう)と言いましょう。

     

    ラマダン明けの「レバラン休暇」~バリ島にも正月みたいな文化がある?~

    ラマダンが終わった日の夕方、2階に住んでいる友人が「ラマダンが明けたのでこれをどうぞ」とお祝いセットを渡しにきてくれたのです。

    袋の中には、ご飯とスープとおかずが入っていました。

    バリ島の友人にもらったものの画像

     

    ラマダン明けにも、「お裾分け文化」が活きているのでしょう。

    日本で言うところの「新年の挨拶」を御近所さんに述べているようなものだと思います。

    ここでも「セラマット」と挨拶すると良いですよ。

     

    その日の夜、コスでも沢山の友人を呼んでいる住人もいました。

    そして、一緒にご飯を食べたり談笑したりして、賑やかにラマダン明けを祝っている様子を見る事ができました。

     

    イスラム教の方々は、ラマダンが明けたら1週間ほどの「レバラン休暇」に入ります。

    日本でいうところの師走が終わってからの「正月休み」という感じでしょうか。

     

    しかも、職場によってはレバラン賞与が支給されると聞いています。

    素晴らしい響きですね。

     

    レバランパーティーを体験!

    我が家も、お隣さんから「明日、レバランパーティーをするから来て下さい」と招待を受けました。

    もちろん参加させていただきますと即答しました。

     

    次の日、約束の時間にお隣さんの家で4家族が集まって、レバランパーティーが始まりました。

    そこには色々なインドネシア料理、お菓子やフルーツが並べられていました。

    レバランパーティーの料理の写真

     

    メインディッシュは、前日に2階の友人から頂いた「お祝いセット」と同じ料理でした。

    いわゆる日本で言うところの「おせち料理」みたいな感覚なのでしょうね。

     

    スティックライスをバナナの皮に包んだものは、「ロントン」と呼ばれるもので、ちまきと同じようなものです。

    このロントンに、ココナッツ風味のスープをかけて食べるのですが、これがとても美味しいです!

    バリ島に行ったら是非、食べて欲しいと思います。

    「ロントン」の写真

     

    私たち夫婦を招待してくれた主催者の方が「あなたたちもファミリーだ」と言ってくれて、イスラム教徒ではない私達を受け入れてくれたことに感動しました。

    宗教関係なく仲良くしてくれるバリ島民は心温まる人ばかりだと思っています。

     

    2020年の休暇は、5月21日~6月1日まででした。

    この期間は、入国管理局や役場などの政府機関も休みになるので、長期滞在者は注意が必要です。

     

    あれ?と気付いた方もいるかもしれません。

    冒頭でお伝えした通り、2020年のラマダンは5月24日までで、5月21日の時点ではラマダンは終わっていないのです。

     

    それなのに、5月21日から、「ラマダン明けの休暇」が始まるのです。

     

    レバランに入ると、お祭りなどのイベントが至るところであるらしいので、おそらく、その準備のために、3日前くらいから休みに入るのだと思います。

    また、日本と同じで、休暇の期間は職種によって様々なようです。

     

    ちなみにコスの人たちは、5月28日には仕事に行っていました。

    5月24日が大晦日で、5月25日~27日までが「三ヶ日」みたいな感じなのでしょうか。

     

    まとめ

    今回はラマダン明けの「レバラン」についての話を紹介させていただきました。

    どことなく日本の正月と似ていますよね。

     

    まだまだ真相を調べきれていませんが、年に一回の行事なので、来年のレバランを楽しみに待ちたいと思います。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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