●ワセリンは精製の純度によって種類がある
●純度が高いほど刺激物や不純物が取り除かれているため安全性が高い
●医療機関で処方される純度の高いワセリンなどであれば、赤ちゃんが舐めるなどして口に入れても害は無い
(ただし、なめる程度の量の話で、もちろん、大量に食べるなどした場合は除きます。)
●市販されているワセリンを赤ちゃんに使う場合、純度の高いものを選ぶ必要がある
●純度の低いワセリンは口に入る以前に赤ちゃんには使わない方が良い
●チューブタイプとボトルタイプなら、衛生的な面でチューブタイプがおすすめ
赤ちゃんにワセリンを使用する場合に、
必ず知っておいた方が良い事もご紹介しています。
赤ちゃんの肌はとても薄くて、
様々な刺激に敏感です。
赤ちゃんの肌荒れ予防に
ベビーオイルやローション、クリームなどを
塗っているママは多いと思います。
そんな中で、赤ちゃんのお肌のケアに、
ワセリンを使っているという方も、
少なくないと思います。
ワセリンは昔から薬局などで売られており、
肌の乾燥を防いだり、乾燥肌を治療する目的で
使われてきました。
肌トラブルを抱えた赤ちゃんを
小児科や皮膚科に連れていくと、
ワセリンを出される事もあります。
ただ、赤ちゃんに使うとなると、
舐めたりして、口に入れてしまうので、
大丈夫なのか心配ですよね。
それでは、ワセリンは赤ちゃんが、
口に入れても大丈夫なのでしょうか?
また、ワセリンはどのような成分で、
何から作られているのでしょうか?
ここでは、赤ちゃんにワセリンを使っても、
安全なのかどうか紹介していきます。
※本ページには、広告が含まれています。
赤ちゃんがワセリンを食べる?なめる?ワセリンが赤ちゃんの口に入るのは大丈夫なの?安全なの?
昔はワセリンと言うと、
一種類しかないと思われていましたが、
現在は白色ワセリンと言って、
通常のワセリンよりも精製されて、
不純物が取り除かれた白いタイプのものが
小児科や皮膚科などで扱われています。
純度が高いワセリンなら赤ちゃんに使っても安心
白色ワセリンなら、精製純度が高く、
不純物や刺激物が取り除かれているため、
ほとんどお肌への刺激が無く、
安全性が高くなっています。
なので、赤ちゃんの
顔を含む全身のスキンケアに
安心して使用する事が出来ます。
また、無着色、無香料で、
防腐剤などの添加物も無添加ですから、
その点でも、赤ちゃんの皮膚に塗っても、
害がないと言われています。
純度の高いワセリンなら赤ちゃんの口の中に入っても大丈夫
また、赤ちゃんが誤って、
ワセリンを食べてしまったりして、口に入っても、
精製の純度が高いワセリンであれば害はありません。
※もちろん、大量に飲み込んでしまった場合などは話が別で、
念のため、お医者さんに診てもらった方が安心です。
純度の高いワセリンは医療機関でも赤ちゃんに処方される安全性の高いもの
純度の高いワセリンは、
赤ちゃんのデリケートなお肌の保湿や保護のため、
処方される医薬品でもあります。
そして、病院で赤ちゃんを医師が診察して出される薬は、
赤ちゃんでも安全に使えるから出される薬です。
もし注意する必要のある薬品ならば、
口に入らないように気をつけてください、
等の注意を必ず保護者に伝えるはずですよね。
病院や診療所など、
医療機関で処方される、
純度の高いワセリンであれば、
医薬品に指定された安全性が高いものですので、
ワセリンが赤ちゃんに処方される時、
赤ちゃんが口に入れないように注意が必要、
などといった注意は特に何もされないはずです。
ただ、もし不安なことがあれば、
医師や薬剤師に確認すると良いでしょう。
ちなみに、ワセリンは、
大人が使う化粧品やボディケアの材料としても
使われています。
大人である私たちも、
知らないうちに白色ワセリンを
使ってると思いますよ。
そもそもワセリンの成分って何?安全性は大丈夫なの?
ワセリンは石油からできています。
そして、石油というと鉱物油の一種です。
なので、鉱物油が原材料というと、
お肌に悪かったり、
赤ちゃんの口に入るなどすると、
体に悪いのではないかと、
不安になる方もいるかもしれません。
ですが、先ほど説明した通り、
純度の高いワセリンであれば安全性が高く、
問題無く、赤ちゃんに使用する事ができます。
市販のワセリンを赤ちゃんに使う場合は要注意
ただし、市販されているワセリンの中には、
純度が低い低品質なワセリンもあります。
薬局やドラッグストアで
自分で選んで購入する場合は要注意で、
純度が高い高品質なワセリンを選ぶ必要があります。
最近では、ベビーワセリンなど、
赤ちゃんにも使える事をアピールしている
ワセリンも市販されていますので、
そういったものを選ぶのも良いでしょう。
なお、クリニックや病院など、
医療機関で処方されるワセリンであれば、
医療用の安全性の高いワセリンですので、
気にせず新生児などに使っても、
特に問題ありません。
(新生児の口に入った場合なども、
少量であれば、無害です。)
ワセリンには純度によって種類に違いがある
ワセリンには、
精製の純度によって種類があります。
最も純度が低いものが黄色ワセリンで、
さらに精製して、純度を高めたものが
白色ワセリンです。
白色ワセリンは、
医療用にも使われています。
小児科の診療所などで
乳幼児に処方されるワセリンは、
白色ワセリン以上の純度のものです。
また、白色ワセリンは、
消炎剤、鎮痛剤、かゆみ止め等の
塗り薬の基剤などとして
幅広く使われています。
また、ほとんど皮膚に刺激が無く、
高い保湿力がある、優秀な保湿剤ですので、
白色ワセリン単体としても使われます。
あかちゃんだけではなく、
顔を含む全身のスキンケアに、
敏感肌の大人でも使用できます。
(関連記事:ワセリンを顔に塗って寝る)
ワセリンには、皮膚の乾燥を防いだり、
肌の保護をしたりする効果があり、
純度の高いものは、
刺激が無く、匂いや味もせず、
価格も安いため、様々な用途で使われています。
例えば、化粧品の原材料としても使われています。
白色ワセリンの純度を高めたものがプロペト、
それよりもさらに、純度が高いものが
サンホワイトという商品になります。
白色ワセリン以上の純度であれば、
赤ちゃんのお肌やアトピー肌、
顔や目の周りなどを含む
全身のケアにも使えます。
また、医療機関によっては、
プロペトが処方される場合もあります。
なお、医療用のプロペトと同一成分の
「プロペトピュアベール」という
名称の製品が市販されています。
サンホワイトは、
一般的に出回っているワセリンとしては、
一番純度の高いワセリンになります。
白色ワセリン以上の純度であれば、
刺激物や不純物などが除去されているため、
安全性が高いものとなってるので、
赤ちゃんが舐めるなどして、
口に入れてしまったとしても、
害はありません。
ただし、赤ちゃんが誤って、
大量に食べるなどした場合は、
対処が必要となる場合もありますので、
医師の診察を受けた方が良いでしょう。
整理すると、
このような順に精製度の高いワセリンになります。
純度が高い方が
比較的テクスチャーもさらりとして、
伸びが良くなり、塗りやすくなります。
ただ、一般的に純度が高いワセリンほど、
価格も高くなります。
黄色ワセリンは赤ちゃんには使わない方が良い
ワセリンに大きな副作用はありませんが、
注意しなければならない、
以下のような副作用があります。
・油焼け(シミ、肌の変色、黒ずみ)
・ほてり
・シミ、そばかす
ただし、これらの副作用は、
黄色ワセリンのような
純度の低いワセリンで起こるもので、
白色ワセリン以上の純度の高いワセリンでは、
ほとんど起こる心配はありません。
これらの症状は、
長時間、紫外線に当たると起きやすい症状のため、
純度の低いワセリンを塗っている時は、
日焼けに注意する必要があります。
日焼けするような環境では、
純度の低いワセリンの使用は控えて、
純度の高いワセリンを使うか、
他の保湿剤や肌の保護剤を使いましょう。
ただ、そもそもとして、
純度の低いワセリンは、刺激があるため、
赤ちゃんのお肌には使わない方が良いものです。
なので、赤ちゃんにワセリンを使う場合は、
医療機関で処方されたものを使うか、
市販されているワセリンを使う場合も、
純度の高いワセリンを選んで購入するようにしましょう。
そうすれば、赤ちゃんが舐めるなどして、
口の中に入れてしまったり、
飲み込むなどしても安心です。
チューブタイプとボトルタイプならどっちが良い?
その他、ワセリンの容器には、
チューブタイプとボトルタイプがあります。
市販されているものを買う場合、
衛生的な面で、チューブタイプがおすすめです。
その理由は、ボトルタイプの場合、
直接、手で取って使用するため、
ボトル内のワセリンに、
手に付いていた雑菌が繁殖してしまう
おそれがあるからです。
その点、チューブタイプであれば、
直接、中身には手を触れませんので、
特に気を付けておかなくても、
清潔に使用する事ができます。
赤ちゃんの顔や体に使う場合、
お肌への悪影響も心配ですし、
なめても大丈夫なのかも心配ですから、
衛生面には注意したいですよね。
ただ、ボトルタイプのワセリンでも、
不潔な手で触れないようにして、
手を清潔にしてから使ったり、
道具を使って、
ワセリンを手に取ってから、
使うようにするなど、
工夫して使えば、
衛生的に問題ありません。
赤ちゃんにワセリンを使う時に必ず知っておきたい保湿の話
ここまでにご説明した通り、
ワセリンは鉱物油を精製したもので、
ワセリンの成分は、
100%油脂となっています。
そのため、ワセリンは、
水分の蒸発を防ぎ、
既にある水分を閉じ込める
という作用はありますが、
ワセリンには、乾燥した状態のお肌に、
水分を補給する働きはありません。
(ちなみに、お風呂上りは、
実はお肌が乾燥した状態になっています。)
ですから、ワセリンを使う場合、
塗る前に、必ず、
お肌の水分を補ってあげる必要があります。
しかも、生まれてすぐの赤ちゃんは、
お肌が未熟な状態で、潤いも不足しがちで、
保湿が欠かせません。
さいごに
赤ちゃんにも、
害がほとんどないと言われている
白色ワセリンですが、
あくまで、赤ちゃんが
なめても平気という事で、
もちろん、食べ物ではありませんので、
積極的に口に入れるものではありません。
大人も使うリップクリームや口紅と
同じようなものです。
唇に塗っているものは、
知らない間に口に入ってしまいます。
しかし、あえて食べたりはしませんよね。
それと同じで、赤ちゃんに使うワセリンも、
少量であれば、口の中に入っても大丈夫で、
害はありませんよ、という意味です。
赤ちゃんが誤って、
ワセリンを大量に食べるなどした場合は、
害がある可能性は十分にあります。
なので、その点は注意が必要で、
赤ちゃんの手の届かないところに置くなど、
対応が必要になるでしょう。