スポーツ選手などが栄養補給として
ドリンクに入れて摂取をするほど
栄養価の高いはちみつ。
はちみつの糖分は単糖類というものであり、
摂取すると分解されることなく消化吸収されるため、
エネルギーに素早く変わることでも知られています。
それ以外にも、
殺菌作用が含まれる豊富な栄養価のため、
風邪などの病気の際には
重宝される食品でもあるのです。
そんなはちみつですが、
設定された賞味期限から大幅に過ぎていても
食べられるという話を聞いたことはありませんか?
賞味期限を過ぎた食品は風味が落ちていき、
次第に状態が悪くなるものですが、
はちみつの場合は味は落ちても
腐ることがないという話があるのです。
食材であればどんなものでも
長期間放置していれば腐るものというイメージですが、
実際はどうなのか気になりますよね。
そこで、今回は栄養価も高く甘くて美味しいはちみつが、
賞味期限が切れた後、本当に腐らないのかというお話と、
賞味期限切れのはちみつの使い方について
ご紹介をしていきたいと思います。
はちみつは腐るのか?それとも腐らないのか?どっちなの?
はちみつが腐るのかどうかという本題の前に、
まずははちみつについて
簡単にご紹介をさせて頂きます。
(実は、この話は、後々、
蜂蜜が腐るか腐らないかの話に関係してきます。)
蜂蜜とはミツバチが
採取してきた花の蜜のことですが、
その成分のおよそ8割が糖分で、
残りの2割が水分となっています。
そんなハチミツですが、
カルシウムやビタミンB群、
その他のビタミン類や葉酸、
そして約22種類のアミノ酸などの
豊富な栄養成分が含まれています。
そのため、健康的な食品としてはもちろんですが、
その豊富な栄養化と保湿作用によって、
美容品などにもよく使われています。
はちみつは3つの種類に分類される
このように様々な用途として、
重宝されるはちみつは、
大きく分けて3つの種類に分類されます。
1.
水分含有量が23%以下の純粋はちみつ、
2.
はちみつから臭いや色を取り除き
加工をした精製はちみつ、
3.
はちみつに果糖ブドウ糖液を加えた
加糖はちみつです。
種類によって金額の差があり、
さらには栄養の面でも、
優れているのは純粋はちみつです。
腐らないはちみつは「純粋はちみつ」
そして、この純粋はちみつこそ、
賞味期限が切れても腐らない食品なのです。
その理由としては、
はちみつの特徴である、糖分が多くて水分が少ないこと、
はちみつの中に酵素が含まれている事がその理由です。
先ほどご紹介をさせて頂いたように、
はちみつのおよそ8割が糖分でできています。
糖度が高くなればなるほど、
浸透圧の影響で水分が奪われる、
という性質があるのですが、
全体の8割が糖分である、はちみつの場合は、
混入した細菌の水分も奪っていきます。
その結果、細菌が繁殖したり、
生きるための水分まで奪い取って、
死滅をさせてしまうのです。
そのため、食品を腐らせる原因である
細菌が繁殖できないため、
ハチミツが腐らないのです。
さらに、はちみつに含まれる酵素は、
はちみつの糖分を酸に変えてしまう、
という性質があります。
酵素によって酸に変えられた、
蜂蜜の酸性値は、、
細菌が好む環境の1,000倍強いものです。
そのため、はちみつに入り込んだ細菌にとって、
繁殖しにくいどころか、
生きていけない環境になっているのです。
「純粋はちみつ」は保管方法に気を付けていれば腐らない
純粋はちみつであれば、
腐る要素がなくなった万全な環境であるため、
保管方法にさえ気を付けていれば
腐ることはないのです。
ただし、その保管方法を誤ってしまうと
腐ってしまう危険性もあるため注意が必要です。
例えば、ハチミツを扱う際に、
清潔でないスプーンや、
水滴の付着したスプーンを使って、
水分や雑菌を侵入させてしまった場合です。
ハチミツ自体は腐らないものの、
侵入させた水分や汚れから、
カビが生えてしまうということは起こり得るため、
使用する食器類には注意をしましょう。
「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」は時間が経つと状態が悪くなるので注意!
また、純粋はちみつと思っていたが、
実際は純粋はちみつではなかった、
という事にも注意が必要です。
精製はちみつ、加糖はちみつは、
はちみつ以外に
様々なものが混ぜられています。
その混ぜ物が時間が経つことによって
状態が悪くなることが起こります。
中には純粋はちみつかと思って、
状態の悪くなった加糖はちみつを食べて、
体調を崩した方もいるそうです。
購入前や食事の前には、
念のため確認をすることをオススメします。
はちみつは腐らない?でも賞味期限切れで味は落ちる?賞味期限切れのはちみつの使い道は?
はちみつには賞味期限が設定をされており、
パッケージを見るとすぐに分かります。
しかし、先ほどもご紹介したように、
純粋はちみつであれば、
保存方法が適切であれば
賞味期限切れでも腐ることがない食材なのです。
そんな純粋はちみつも、たしかに腐ることはなく、
いつまでも食べることはできるのですが、
やはり時間の経過とともに味は落ちていくようです。
これは時間が経過するに伴って、
蜂蜜の中に含まれる水分が徐々に失われていき、
苦みが出てくるようになるからです。
さらに、砂糖のような結晶がでてきたり、
色が黒くなっていくなど、
目に見えて状態が変わっていきます。
時間が経ったはちみつの中にできる白い結晶は、
糖分が結晶化したもののためカビではありません。
結晶化したはちみつは砂糖のように固まって、
食べにくくなっていますが、
これは湯せんをして溶かしてから
食べる事が出来ます。
方法としては、鍋に60度くらいのお湯を沸かして、
結晶化したはちみつを保管している容器ごと入れて、
1時間ほど待つだけです。
このようにすると結晶化した
蜂蜜が溶けるため
問題なく食べることができます。
また、時間が経ちすぎた
ハチミツは黒く変色しますが、
新鮮なものに比べて、
味も風味を落ちているものの、
食べる分には問題はありません。
賞味期限から15年も過ぎた、
真っ黒なはちみつを食べたという方もいますが、
健康などに問題はないそうです。
このように、適切な管理と、
適切な処理を行うことによって、
はちみつを長期間食べることができるのです。
もしも、自宅にあるはちみつが
賞味期限が切れて結晶化や変色していても
捨てずに食べられるものか確認をしてみましょう。
純粋はちみつ以外のはちみつや、
水分が入ったはちみつであれば、
腐っていることもあるため、
酸っぱい臭いや不快な異臭、
明らかにカビのようなものが
浮いている場合は食べてはいけません。
まとめ~豊富な栄養と美味しい味で長持ちするはちみつの魅力!~
今回ははちみつの賞味期限についての
ご紹介とその魅力、
賞味期限後のはちみつの食べ方について、
ご紹介をさせて頂きました。
腐らない食品なんてものがあるのかと、
半信半疑の方も多かったと思いますが、
はちみつの成分が根拠に本当に、
菌の繁殖を抑える性質があることが分かりました。
また、はちみつはお菓子や料理などで使われたり、
病気の時や運動時にもよく食べられている食材です。
豊富な栄養価とあの美味しい甘さ、
そして美容品にも使われる保湿効果など、
魅力を上げたらきりがないほど
たくさんあります。
今までは甘ければいいという理由で、
はちみつを安く買っていた方も、
今回ご紹介させて頂いたお話から
純粋はちみつにも興味を持っていただけたら幸いです。
これは腐る?腐らない?シリーズ