気温が高い季節や、運動をした後、自分の出番が迫ってきて緊張した時、異性と手を握っている時など、手汗をかいてしまうことに悩んでいる方は多くいるだろうと思います。
手というのは一番様々なものに触れる部分と言ってもいいですから、日常生活の中では、手汗をかいてしまうと支障が出ることもしばしばあります。
手汗に長年苦しめられてきて、手術をしないと治らないのではないか、そう思っている方もいるかもしれません。
今回は、どうして手汗をかいてしまうのか、また、手術をしないでも身近な方法で手汗を治す・改善する方法について紹介していきます。
手に汗をかくメカニズム
手汗は、エクリン腺という汗腺から出ており、その99%は水からできています。
運動をした時や暑い時期など、体温を調節するための汗のほかに、緊張した時などに交感神経が活発になればなるほど手汗は出やすくなります。
(このような精神的な原因で、交感神経が刺激されて出る汗の事を精神性発汗と呼びます。)
自律神経にしても、エクリン腺にしても、自分でコントロールしようとするのは難しいため、意図しないような場所で汗をかいてしまう、ということも珍しくないでしょう。
また、生活リズムが乱れていたり、ホルモンバランスが悪くなっていたり、ストレスを抱えていたり、暴飲暴食をすることで、自律神経が不安定になる事も考えられます。
そうなると、異常なまでに手汗をかいてしまうこともありえます。
こうした悪影響を及ぼす要素を取り除くことでも、手汗を抑えることができる可能性はあります。
身近な方法で汗を止める
それでは、具体的にどのような方法で手汗を防ぐことができるのでしょうか?
まずは、ツボを刺激する方法です。
手汗に悩んでいる人の内の少なくない割合の方が、緊張などの精神的な手汗で悩んでいると思います。
その場合、ツボを突いて気持ちを落ち着かせることで、手汗をある程度抑える事は可能です。
代表的なツボが、労宮と呼ばれるツボと、合谷と呼ばれるものです。
まず、労宮ですが、軽めに手を握ったときに中指の先端部分が手のひらに触れるところにあります。
このツボには、リラックスさせる効果がありますので、緊張してしまったときに鎮めるために、このツボを突いてあげます。
目安としては5秒間程度、指などで押して離す。
5秒離したらまた押す、という行為を5セット行います。
次に合谷についてですが、これは手の甲で親指と人差し指の付け根の、2つが合流している部分のくぼみにあります。
主に神経が敏感になっていたり、ストレスを抱えている時に効果的です。
ここを刺激するときは、反対側の親指を骨の真下あたりに潜り込ませるように突いてあげるとより効果を実感できます。
3~5秒押して1秒間離す、これを5セットほど行うのが効果的です。
その他には、腹式呼吸をすることで副交感神経を優位にして、手汗を抑えるという方法もあります。
手汗は交感神経が刺激されることで発生する症状であり、リラックスをすれば抑えられるものです。
ただ、意識的にリラックスしようとしても、むしろ変に力が入ってしまったり、焦ってしまいがちです。
腹式呼吸をはじめ、息を吐き出しているときに副交感神経が優位な状態となるといわれています。
吸うよりも息を吐く時間をより長く、ゆっくりとすることを心がけるだけでもリラックス効果が期待できます。
また、空気を吐ききった後は自然と息を吸って体の中へと入っていきますので、無理に取り込もうとする必要はありません。
手汗対策用品を使う方法
次に手汗対策グッズを使って手汗を防ぐ方法を見ていきます。
手汗対策のための商品には、いくつか種類がありますが、ここでは制汗剤について見ていきます。
市販されている制汗剤の中に含まれている代表的な成分として、塩化アルミニウムやフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウムが挙げられます。
塩化アルミニウムの制汗効果は強く、即効性などもありますが、一方で刺激物であり、場合によっては炎症・手あれやかゆみを引き起こしてしまう場合もあります。
フェノールスルホン酸亜鉛は、お肌への刺激が控えめで安全性が高めの成分ですが、残念ながら手汗を止める効果も控えめとなっています。
そして、クロルヒドロキシアルミニウムは塩化アルミニウムに比べても、劣らないくらいの効果がありますが、肌のトラブルが起こりにくい比較的安全な成分です。
ドラッグストアや薬局で制汗剤を購入する場合には、こうした配合成分に気をつけてみるのも一つの方法でしょう。
おすすめの手汗対策
ここまで、手汗を改善する方法をいくつか紹介してきました。
ここで、最近話題となっている手汗対策クリームの「テサラン」を紹介します。
テサランは手に塗ることで、汗腺を縮めてコーティングして、手汗をかいてしまうのを防ぐ効果があります。
配合されている有効成分は、先ほども触れたクロルヒドロキシアルミニウムであるため、比較的お肌のトラブルも起こりにくいです。
テサランの最大の特徴は、使用後72時間の消臭・殺菌効果が検証されたほど、効果が長続きするということです。
(もちろん、これは理論的な効果の持続時間で、実際に使用する場合には、手を洗ったり、物に触れたりしますので、そこまで長い時間、効果が続くわけではありませんが、効果の持続時間が長いというのは大きなメリットでしょう。)
手汗をかいてしまう場面は1日のうちで何度もあることから、1度塗るだけで長続きするというのは大変頼もしい効果でしょう。
テサランの口コミや値段などの詳細は、こちらのページで紹介しています。
まとめ
ここでは手汗をかく原因や、手汗を改善するための身近な方法についてご紹介してきました。
手汗をかきやすい原因や生活習慣などは人それぞれですので、個々人に合った手汗ケアの方法も異なってくる事でしょう。
もちろん、ここで紹介した以外にも、手汗対策の方法は様々あります。
様々な手汗ケアの方法を試してみて、ご自身に合った解消方法を見つけるのが一番でしょう。
ただし、自分で様々な解消方法を試してみて、効果が得られないようなら、医師に相談する事も検討する方が良いでしょう。