バリ島では、必要最低限の「家電付きコス(=アパート)」が一般的です。
日本で言うところの「ウィークリーマンション」みたいな感じですね。
バリ島の家電製品について
家電の種類は家賃によるのかもしれませんが、現在のコスで備え付けられているのはテレビとエアコンです。
少し話が逸れますが、私たちはインドネシア語の勉強という意味も兼ねて、テレビアニメを見ています。
バリ島でも日本のアニメは人気なようで、
などがインドネシア語で放送されています。
中でも、ちびまる子ちゃんについては、声もそっくりにリメイクされていました。
時々ウチの大家さんも、「ピーヒャラピーヒャラパッパパラパー」と子供に歌っているくらいです。
話を家電に戻します。
バリ島にも「SONY」や「Panasonic」などの日本の有名な電化製品があります。
(少し割高になります。)
現在のコスに設置してある壁掛けテレビは、「POLYTRON」というインドネシア製品ですが、全く問題なく見ることができるので、安心です。
要するにバリ島でも、日本と同じように、国産の電化製品と海外の電化製品が、一緒に売られているということですね。
今回は、実際に私がバリ島で購入した日本製の冷蔵庫を紹介したいと思います。
バリ島で購入した冷蔵庫~冷蔵庫にハラールマークがあるのは何故?~
バリ島に来て、今のコスに落ち着くまで、2ヶ月くらい掛かりました。
はっきり言って、環境が良いのかどうかは、実際に住んでみないと分かりません。
長く住むことができる環境だと判断するまでは、家電製品を買わないと私たちは決めていました。
住み心地を気に入り、良い大家さんと巡り合い、ここに住もうと決断して、ようやく思い切って冷蔵庫(SHARP製品)を購入しました。
購入場所は「ハイパーマート」というバリ島でも有名なショッピングモールです。
当時の購入金額は、新品で約18,000円でした。
日本と比べると安く感じるかもしれませんが、バリの物価を考えると少し高い買い物となります。
「ハラール」と「ハラム」
冷蔵庫の右上に、日本では見慣れないシールが貼られています。
これはハラールマークと言って、イスラム教徒が安心して購入できるという認証を受けたものなのです。
イスラム教徒にとって、「ハラール」は「認められているもの」という意味を持ちます。
反対に、「禁止されているもの」を「ハラム」と言います。
この二つの言葉は、インドネシア語ではなく、アラビア語ですが世界共通の用語として使われるので、覚えておくと、行った土地の文化を理解するのに役立つと思います。
通常は飲食品や化粧品などに表示されていたり、お店の看板に書かれていたりします。
なぜなら、イスラム教徒にとって、豚肉やアルコールなどは「ハラム」であり、それらが直接身体に触れない、体内に入れないようにしなければならないからです。
日本にもイスラム教徒の方が在住しているので、ハラールマークの表示がある店や調味料などを、探してみるのも楽しいかもしれませんね。
代表的なものだと「料亭の味 無添加味噌」が挙げられます。
スーパーなどに置いてあると思いますので、興味がある方は見てみて下さい。
冷蔵庫にハラールマークがある理由
食料品や化粧品にハラールマークが表示されているのは、私も納得がいきます。
ですが、冷蔵庫に貼られているのは謎でした。
当たり前ですが、冷蔵庫は食べるものでも飲むものでもないわけですからね。
気になったので、なぜなのだろうと調べてみました。
すると、製造工程や材料にもハラムが使われていないので、イスラム教徒も安心して買って良いですよ、といった意味を示してあるということでした。
我が家にある冷蔵庫の「ハラールマーク」はイスラム教徒にとって、「安心と信頼」の証だったんですね。
それをインドネシア国内で、初めて認証を受けた日本の「SHARP」は凄いと思います。
ハラール認証されるまでの過程というのは、インターネットで検索すると出てくるので、興味のある方は調べてみて下さい。
日本企業の海外での努力を少し理解できると思いますよ。
バリ島で購入した冷蔵庫とバリ島の卵事情
何の変哲もない冷蔵庫なのですが、日本と少し違うなと思った点がありました。
それは、卵を入れる場所の数の多さでした。
日本の冷蔵庫では通常10個の卵ケースが、16個も入れることができるようになっています。
なぜこんなに多いのかというと卵はハラールであり、どこの家庭でも消費量が多いからです。
お店で50個くらいの卵を購入して、バイクで運んでいる人をよく見かけます。
私たちは16個の卵ケースでも多いと感じるのですが、バリ島民の卵消費量からしたら、少なく感じるのが本音かもしれませんね。
そんなに卵を買ったら、冷蔵庫に入り切らないでしょうから、卵を冷蔵庫に入れているのかどうかも謎ですね。
売られている卵の値段は日本よりも少し安く、大体1個10円程度で売っています。
それをスーパーで袋に詰めて買ってきて、家で洗って冷蔵庫に保存しています。
16個ケースなのに、ついつい日本の2パック購入という感覚で20個買ってしまいます。
読んでいて気づきましたか?
実はバリ島では、卵はバラ売りが主流です。
日本と同じように10個パックも売ってあります(約150円)が、みんな安く買いたいからバラで買います。
ただし、バラの卵は全て洗浄してあるわけではなく、鶏のフンなどの汚れがついたままの状態で売られています。
なので、そのまま冷蔵庫に入れると不衛生なので、買ってきたら洗うのが基本です。
そして、卵の鮮度は割って黄身を見るまでは、新鮮かどうか分かりません。
賞味期限や納品日なんて書いてありませんからね・・・
それを気にしていたら、バリでは生活できないので、卵はとにかく、しっかり火を通して食べるようにしましょう!
バリ島では、半熟ゆで卵や半熟目玉焼きというものを食べようとしない方が安全ですよ。
特にお腹が弱い人は注意して下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
日本とバリ島の冷蔵庫との違いを理解していただけたでしょうか。
バリ島に限らず、海外移住して家電製品を買うということは、ある程度の決断力を必要とします。
周囲の環境や、大家さんはどんな人なのかなどを調べて、ココなら永く住めると思い、私達は今のコスに住んでいるのです。
どこに行っても同じことなのかもしれませんが、海外では日本の常識が通用しないことばかりです。
移住するにあたっては、しっかりと、その土地の文化や宗教を調べるということは、とても大事なことだと思います。
また、他の家電製品についても機会を見て紹介しますので、楽しみにお待ちください。