秋になると料理に絞って
より美味しくするすだちやかぼす。
すだちもかぼすも緑色をした柑橘類であるため、
なかなかその違いは分かりませんよね。
中にはどっちも同じものだと
勘違いをしてしまっている方も
いらっしゃると思います。
形も使い方もよく似ている
この2種類の柑橘類ですが、
実はよくよく見比べると
多くの違いがあるのです。
そこで、今回はよく似ている
すだちとかぼすの味や栄養価などの様々な違いについて
ご紹介をしていきたいと思います。
その違いを知ることによって、
その用途に合った方を選択できるため、
これまで以上に
食事が楽しくなるかもしれません。
すだちとかぼすの違い！味も栄養も使い方も意外と違う？大差ない？
見た目も使い方も非常に良く似た、
すだちとかぼすですが、
具体的にどんな点が違うのでしょうか？
すだちとかぼすの違い～大きさや重さが違う～
実は両者を並べてみると、
まず、その大きさや重さが違います。
すだちの大きさは、
だいたいゴルフボールくらいの大きさで、
重さは約50gであるのに対して、
かぼすはテニスボールくらいの大きさで、
重さは100～150gなのです。
そのため、
かぼすはすだちの約3倍の大きさであるため、
並べてみると一目で違いが分かります。
すだちとかぼすの違い～特産地が違う～
さらに、特産地も違います。
すだちは徳島県の名産であり、
現在、流通しているすだちの
9割は徳島県産であると言われています。
一方で、かぼすは大分県の名産であり、
こちらも同様に流通している
かぼすの9割は大分県であるのです。
すだちとかぼすの違い～味や香りが違う～
味で比較をした場合は、
すだちには独特の香りがあり、
香り高い酸味が特徴的です。
そのため、汁はもちろんのこと、
香りを楽しむためにお吸い物などには
皮の部分が使われることがあります。
一方で、かぼすは香りが控えめであり、
酸味も爽やかな味であるという特徴があります。
そのため、さっぱりした味を活かして
ジュースなどで親しまれることが多いのです。
つまり、香りが特徴的なのはすだち、
爽やかな酸味が特徴的なのはかぼすと言えるのです。
すだちとかぼすは栄養価ではあまり違いは無い
ちなみに、すだちもかぼすも、
栄養価で比較をしても、
あまり違いはありません。
両者には、疲労回復に効果のあるクエン酸が、
レモンの２倍も含まれています。
そのため、疲れた体を癒したい方には、
すだちやかぼすをオススメします。
さらに、抗酸化作用があり、
美容にも効果的なビタミンが豊富であるため、
女性には嬉しい果実と言えます。
かぼすとすだちの違い！旬の時期は違う？収穫される地域は？
先程は、すだちとカボスの違いについて、
ご紹介をしてきました。
両者は共通するところもあれば、
違いもある果実ではあります。
ここでは、旬の時期について、
ご紹介をしていきたいと思います。
かぼすの旬の時期
かぼすは周年で回っていますが、
その中でも9月は流通量が多い時期です。
最も収穫量の多い地域は
先ほどもご紹介したように大分県で、
約116トンです。
続いて、群馬県では約1.6トン、
神奈川県では852キロの収穫量があります。
このため、現在私たちが食べている
かぼすのほとんどは大分県産なのです。
すだちの旬の時期
一方、すだちの旬の時期は
8月中旬から10月ごろと言われています。
その中でも9月ごろに出荷されるものは、
最も香りも味も良いとされているものです。
その後、10月から3月にかけては、
冷凍ストックされたものが出回るので、
より美味しいものを食べたいのであれば、
9月ごろのすだちを狙うのがオススメです。
最も収穫量の多い地域は、徳島県であり、
流通しているものの約98%が徳島県産です。
他には佐賀県や高知県、
愛媛県でもすだちは収穫をされています。
このように収穫時期や
地域にも違いがある両者なのです。
まとめ～すだちとかぼすの違いを知って楽しく食べましょう！～
今回はすだちとかぼすの違いについて、
ご紹介をさせて頂きました。
あまり意識はしていなかったものの、
よくよく調べてみるとその味や香りなどの特徴や、
収穫される地域にも違いがありました。
秋の食卓を彩るには必要不可欠なすだちやかぼすですが、
香りで選ぶのか爽やかな酸味で選ぶのかは、
違いが分かればこそ感じる楽しみですよね。
今回ご紹介した内容が、
今後の皆様の食卓を彩る、
何かのお力になれれば幸いです。
