お色直しは、結婚披露宴でも目玉の一つと言えるものです。
ガラッと雰囲気を変えた花嫁さんの姿に、会場の雰囲気も一変して、華やかなものになります。
元々がウエディングドレスの場合、お色直しというと、和装やカラードレスなどが一般的ですが、今回はカラードレスにフォーカスを当てて、ご紹介していきたいと思います。
お色直しとは?
そもそもお色直しとは、新郎新婦が披露宴の途中で中座して、衣装を変えることを言います。
当然の事ですが、もともと日本の結婚式では、伝統的に和装が一般的でした。
新婦を象徴する白無垢姿は、昔は3日間もの間着用されていた時代もあるそうです。
そして、白無垢姿の持つ意味は、新郎の家に染まるという意味がありました。
しかし、高度経済成長期以降、ウェディングドレスが披露宴の衣装として普及したのと同時に、カラードレス、和装などお色直しの形態も変化したことで、式の最中に済ませるようになります。
また、お色直しに合わせて花嫁のヘアスタイルやアクセサリーも変えるのですが、時にはヘアスタイルやアクセサリーのみを変える場合もあります。
お色直しの時間というのは、せっかくの結婚披露宴で主役である新郎新婦が不在になる時間です。
ですから、過度なお色直しで時間を取られてしまうと、ゲストをにとっても残念に思う方もいるでしょうから、そういった形のお色直しがなされる事もあるのでしょう。
雰囲気をガラッと変えるカラードレス
基本的に、結婚式では白を基調としたウェディングドレスが着用される場合が多いです。
その白色から、ガラッと雰囲気を変えるのが、カラードレスの役割でもあります。
今ではカラードレスの種類も多く、様々な色があり、花嫁さんのお気に入りのカラーにするのもいいですし、季節の色を取り入れるのもいいでしょう。
ですが、どうしても、カラードレスは色の選択肢が多く、何色にしようか悩んでしまいます。
そこで、ここから人気のカラーなどをいくつか紹介していきます。
季節で選ぶ
春から夏は、梅雨の時季を除けば、気候的にも暖かく、晴天が多いこともあって、パステルカラーなどの淡い色を着用するのもおすすめです。
明るく華やかに見えるだけでなく、晴天のシチュエーションとパステルカラーとの相性は抜群でしょう。
一方で、秋から冬にかけての季節は、ビビットカラーなど派手目の色や濃いめの色を選ぶのもいいかもしれません。
深みのある色を選ぶことで、大人の雰囲気を創り出せたり、会場全体の雰囲気も暖かくなったりするかもしれません。
ピンク
ピンクは暖かい時期、特に桜の季節などにオススメです。
可愛らしさを演出すると同時に、大人っぽさも生まれるでしょう。
イエロー
イエローと言えば、ひまわりを連想させますが、一般的にも優しい色として多くの人々からも人気のあるカラーです。
ブルー
ブルードレスといえば、シンデレラを連想させて、気分はお姫様なんて事もあるかもしれません。
大人らしさの中にも可愛らしさも兼ね備えていますので、ロマンチックに変身したいという方にはいいかもしれません。
オレンジ
柔らかく華やかさを演出したい方には、オレンジカラーのドレスがいいかもしれません。
時代によるお色直しの変化
冒頭にも説明しましたが、お色直しは現代になって大きく変化しました。
一般的に、海外ではドレスを変えることはしません。
しかし、日本ではお色直しで衣装チェンジすることが、当たり前となっていた時代もありました。
そして、最近になると簡易的な披露宴も行われることや、中座に時間がかかることもあって、お色直しが行われないこともあります。
現在では、お色直しを行う事が必ずしも当たり前とは言えない時代になっています。
ですので、披露宴の形式などとの兼ね合いもありますが、お色直しをするしないについては、自由に選択できると言えるでしょう。
お色直しのパターンや注意点
お色直しの一般的なパターンは、純白のウェディングドレスからカラードレスへのお色直しです。
しかし、最近ではウエディングドレスから和装、和装からウエディングドレスなどといったお色直しもあって、特に決まったパターンはありません。
お色直しをするかどうかも含めて、夫婦の思い描く披露宴に沿ったお色直しをするのが良いでしょう。
また、お色直しにかかる時間の目安ですが、およそ30分ほどかかります。
前にも触れましたが、お色直しの時間は式の主役である二人が不在となる時間です。
たくさんの美しい花嫁衣裳があるわけですので、女性であれば、あれもこれも着てみたいとなるのは自然な感情だと思います。
ですが、お色直しに時間をかける分だけ、二人の結婚を祝いに来てくれた人達と過ごす時間が減る事になります。
お色直しにかかる時間も踏まえて、バランスの良い披露宴になるようにするのがいいと思います。